火付けと結核作戦は、一般に行われていた入れ替え戦術であったようだ。

 戦後昭和の大空ひばりさんの女王舞台というものは、たぶん、火付けだ、火付けだ、すりばんだ、と口煩く騒いだ巷の子のお祭り待遇というものであったと考えられようか。
 「歌ヒバリの子供みたいに、いろいろと口吐きやがる。」
 旧家の家族が結核で次々と亡くなり、入れ替わりに国内外の訪問者子孫が繁栄してきた、近代史以降が見えてくることがある。