一陣は花巻の詩人の父親たちと共に、久慈北方の丘に上陸したものと考えられる。

 朝日を拝む、東の丘の松の林に小さな小屋を立てていた記憶があるようである。
 ガラス越しの悪夢でも見せられているように、どうしましたか泥棒の姿を目にしているような詩句二三行を思い出す。
 詩人は、方十里、老いた母あれば求めても背負うような情熱精神の人であった。