北上市西小学校の教頭先生をやっておられた駒方先生も、同じルートを辿られた方であったと想像する。

 久慈市はいい所だと家まで建てていた所、宮原さん方が暮らしておられる北上市に転勤になり、北上市で亡くなられた。
 失礼ながら、額の特徴から満州当たりでルクルートされた人ではないかと想像する。 女優に似た人がいた。 背が高い。
 北上市は上陸者が繁栄してきた町である。 大先輩に白藤氏がいる。 額の特徴もやや似ていて、背が高い。 
 上の家に入ったワシントン族にも似ている。 皆近辺の人達であったのかもしれない。 
 そのワシントン族の女性に向って言った、新し家の言葉を繰り返すと、あなたは火事の燃え盛る炎の中で、赤々と輝く女神のようであった。 (小声で、毛出し土器の輝きに過ぎない、と付け足したというのであるが、ひょっとすると、今度は、焼け出したかわらけみたいな輝きにすぎなくなった、と言ったのを誤ってメモしていたのかもしれない。)  
 北上市の木造西小の火事は二度とないような盛大なものであったらしい。 大きな小学校であった。 先生が大火事だ、あれは、西小か、と叫んでいたのを思い出す。 しかし、夜闇の中の大火事の、その赤い炎は見ないでしまった。
 先生はその西小の最後の為に、北上市に呼ばれた人なのかもしれない。