天皇陛下様のお心を一生懸命に上の家の者から逸らそうとした。

 いかにあの者の為に残虐事件がひっきりなしに起きているか、諄々と説き聞かせたのであるという。
 女性を意識不明にしてまで使おうとしている。
 しかし、戦後50年間の、実際の姿を見分してきた上での、変わることのなかった上の家評価というものに比べれば、この頃の短期間の仕掛け事である。
 いきなりあの上の家の者が残虐な犯人に見えてしまうほどの浅い仲ではなかった。