島倉さんは、逢いたいなぁあの人に、と願われた 「この世の花」 

として登場しておられるのであるが、島さん方は日本の舞台に何度も登場しておられる。
 体が震えているのが見えないのか、生きているままに解体に掛かられたという、鹿児島傷病棟内の被害者関係者でもあったのだろうか。 体をぴったりと近付けて見ても、生きているのか死んでいるのか見分けが付かない程のど近眼であった、というご解釈の、島倉千代子さんとの出会いであったと思われる。
 そうか、「この世の花」 とは、生きては腐りゆく肉体の宿命しかなかった、傷病棟らい病患者の人達の遺言なのだ。 生き返って日本一の男前の舞台俳優となってくれ、これをしも生き別れと呼びはしないか。
 やはり、青天白日下の赤面リヤカー人は、戸籍の運搬人であったのである。
 誘拐した子供の肉をぶら下げていた、というのだけは嘘であったようだ。
 外国人は人肉食をする、という偏見誹謗大作戦の一端にも納められる投身行動であった。
 「ねぇ、今旅立つのよ私達、男もいろいろ、女だっていろいろ」 「(千鳥には? 希望の中には) 若さが一杯」