この地下組織について、紛糾してなかなか収まらないゼミナール問題があった。

 なんとこの莫大で 「天下り」 的なこの世界史精神活動には、一貫して被せられるようなテーマがない、という大発見であった。 これは恐ろしいことであった。 主題がないことの物的証拠の一つとして、古代ローマの地図の写真をもう一度下に示す。
  世界宗教バチカン聖堂が市外左肩上に位置している。 自らをも制するような、人類仁義の永遠の権威の位置取りといえようか。 先天的な普遍則に合致する最高宗教として、無軌道な理性の構想をたしなめるものとして、その発展を主に企画し、また自らその構成主体者となる。 天がける鷲自体の優越者たる実力は、ローマ市中心に位置するコロセウムを源とする。 この宗教に至らぬ者を、ゼロからのスタート地点にいる者として蔑む表現がある。 (あんた位狭いと)
 組織は実践科学に徹する。 実際的であることが創造者の力の秘訣である。 プラグマティズムの精神で、あらかじめ題名を掲げ信心しない。
 一定のモチーフとして、本来の意味の superstition、 すなわち全精神と歴史の製造者であり提供者であるという presidence の喜びというものを取り上げることができる。
 世界平和唱道家というよりなかなかの兵気活動家であったと思われる。 どちらかというと、民主草莽の普及家であったろうか。 しかしどうしても一部の支配者層に集注した国家権力者活動であり、文化建築活動である他なかった。