精一先祖一族からも参戦者がいたようである。

 その時の上司が、国分氏即ち村田さん親分顔一族の者であったらしい。
 戦地での情報はすべて軍曹たる国分氏の言に基づくものと思われる。
 朝駆け首二つの特級功績によって、一族の遅れ挽回が叶うと思い捷径的行動にでも出たのであろうか。 印の首の代わりに持ってきた指二本の内一つはどう見ても女性のもののようだ、と戦列離脱の罰を喰らわされてしまったのであるらしい。 それを強く恥じたのであろう、いつ時になっても城に帰ってこなかったという。