西の家の者の症状。

 片岡村の周囲に、家の中では家族うち揃って寝たきり状態になるという一家の因縁掛かり電磁波作業がある。 その家は西の家とは無関係であったりするのであるが、かつての手口を伝えるための地下工作なのであろう。
 昔は電磁波はなかったと思われるから、神社お祭り詐欺に使われた阿片が継続して使われていたものと想像される。 「お前を百年も二百年も穴に伏せたまま四歩も表を歩けない者にするぞ。」 報償も求めず、露地の待合でやっと天来の正品、世界遺産を覗き見るばかりであった。
 四歩も歩けないから当然にも無能人である。 組織の命令に服する他は延々と無能人で労働者になれない。 つまり乞食で生きていくしかない。
 寝たきりであるから、水屋の水を汲むに行くもおっくうなことになる。 食事は担当者が作り運んできていたのであろう。 魚を運んでいたのか。 ホッケ西の家という伝説がある。 他には、ネチネチしたものは嫌がって、パリパリとしたものをやっと口に運んでいたという。
 身近にやはり片岡村舞台の何かの役回りで暮らしていた者達がいたらしい。 その女性友達からチョコレートのようなものをもらって食べるのが習慣となっていたりしていたであろう。 バレンタインデーのチョコレートの始まりとは異なろうか。 このようなものには場合によってはラジカルなものがあったのかもしれない。 この時にも強姦犯を演じるというには至っていないようである。 出演者達は皆エキスラバージンであった。