ツギさんの潔い歯の白々さには感銘を受けた観劇者がいたようである。

 「ユニクロ嘘はできない。
 何の先祖話出そうとも、上の家の者にはかえってなく、全部自分達にだけあるのだ。」
 その正直をも裏返して、今度はある子孫達を六部子孫と決め込んで引導を渡す。 どこかをシンクロ落としに騒ぎ立てないではいられない宿命なのである。 (六部呼ばわりを被った子孫達というのは、遠くの白木埜系子孫達ではなかったかと推理している。 貰った名前を忘れて君の名はと問われたり、電解工業の社長さんであったり。)
 ユニクロスタートを覆すことはできない相談にしているのであろう。
 (顔を洗わないで朝ごはん食べる気している。 歯も磨かないで、百年の恋も冷めないか。 歯の皚々としたツギさんからの永の別れの伝言であった。 褒め言葉のようなものがあったが、嘘お世辞ではなく、本当に善き者として考えようとしていたのかもしれない。 正直しか言えない人であった。)