荒川静香はタコという渾名を頂戴していたようである。

 小柳ルミコさんもそのまんま荒川静香を体現して登場しておられる方ではなかろうか。 瀬戸内海の淡路島出身で、舞子の浜で組織に見初められた人と推理する。 瀬戸の花嫁そのままである。 少しは私も大人になったでしょ、とスペインを訪れたのであろう。 スペインの雨という歌もあった。 確かにずっと背が高くなり、美人になり、心の寛い方に成長しておられる。 (淡路島出身の漫才師・歌手の女性タレントの方もやはりタコ顔型であるが、瀬戸内海人は大体似たようなものなのかもしれない。 慌てたようにして即ち見え透いたような稚拙な大金持ち自慢をする所が、スペイン王宮内の、バレちゃいけない荒川静香の心の緊張ぶりを想像した演出なのに違いない。)
 タコ顔といえば、台湾の歌姫テレサ・テンディーヴァもまた体現者の一人であった。 沢田研二と二人して、題名そっくりの「時の過ぎゆくままに」という歌を歌っている。