奥羽山脈が如何に日本一長い山脈であるかを示す地図写真。

 
  これぐらいの地域図では、把握可能な一続きの地形として日本国土上唯一記され得るものであるようだ。 後は都市名しか記されていない。 (左側に写っているのは炬燵代わりの毛布。)
 この日本一長大な山脈の威容を一望のうちに収め、眼前にできる所が、二上山の地と呼ばれ、今北上市と名乗っている地域の河東岸の丘の上なのである。
 山頂からの眺めなら規模の大きいものはいくらでもあるだろうが、人が住む所では一番見渡しの利くところであろうと考える。 北上川が北南方角に真っ直ぐに流れ下っているために可能な、河岸平地からの長距離遠望なのである。 岩手山から栗駒山までは普通、眼が効くときは、南方に遮る物がなく、仙台市北隣の七つ森の姿まで確認できたという。 奥羽山脈の半分以上の距離が、北上市内の小さな川沿いの丘から展望できるのである。 このような所は他にはないと思われる。
 下に秋田県側からの写真を示す。
  岩手日報 いわて旅街道から。 晴れた日には証拠写真を一杯撮って紹介してみたい。
  南方に地平線が開かれているのであるが、日や月の出入りを見ることはできない。 岩手山から宮城県大和町辺りまで直線距離約 150 キロ。
  赤太線は単に湯田沢内から須川岳頂上を通って仙台市方面にまで伸ばしてみたもの。 偶然にも経線と平行であった。